飛騨高山らしい姿のために(景観の基準を厳しくします)
- 田中あきら

- 7月6日
- 読了時間: 3分
「末広二番街」では,、まちぐるみでお店の前に提灯などを置いて、統一した落ち着いた夜の景色を醸し出す取り組みをしておられます
これにはようやってくださったと感謝してます
最近は、海外からも含めて多くの皆さんが訪れるようになり、町のにぎわいも感じられるようになりました
ただ、市街地には新たな店舗などが増えて、町の景色が少しずつ変わってきているように感じている方は多くおられるのではと
多くの皆さんはまちの景観のルールを守ってくださっとるんですけども、中には、建物の色や形、看板の出し方などが、飛騨高山の雰囲気にそぐわないものも見られるようになってきました
飛騨高山の美しい姿は、先人たちが長い年月をかけて守り育ててきた私たちの大切な財産ですが、その魅力が失われてしまわないように現在の
「景観基準を見直す(厳しくする)」ことにしました
(「もっと早くやれば良かったにか!」というお声も聞こえてきそうなんやけど、これから本格的にやっていきますのでご理解願います)
①つ目は、城下町景観重点区域での屋外広告物の基準の見直しです
市街地の宮川から東側の古い町並や東山寺院群などで、屋外広告物の色、大きさ、個数、位置等で、背景の色やデザインとの不調和や、面積が大きい看板、大きな文字や派手なフォント、乱雑に設置された野立て看板などを制限するために、その基準をより厳しくします
②つ目は、屋外広告物のコーポレートカラーに対する基準の見直しです
コーポレートカラーは企業や団体を象徴する色のことですが、これまでは、原色の使用を認めていましたが、これを禁止します
エリアは、高山駅から東側にある中心商業景観重点区域と城下町景観重点区域で、色合いは、例えば赤は、色の鮮やかさを示す彩度10を超えるものが原色とされていますが(色見本の赤枠の外側)、これを厳しくします
③つ目は、景観重点区域の境界における取組みを強化します
道路の中心を境界として片側のみに景観基準が適用されている区域があるのですが、通りとして統一した景観を保つために図るため、今の境界から30メートルの区域を景観重点隣接区域として設定し、隣接する景観重点区域の基準をそのまま適用します
例えば、高山消防署の前の道路沿いで、高山北跨線橋から高山警察署東側交差点までを、天満神社の通りで、バロー西側の踏切から和合橋の西側まで
④つ目は、夜間の景観に関する基準を設定します
すでに「末広二番街」では提灯などをお店の前に置いて、落ち着いた風景を醸し出しています
そこで、建築物の壁面や屋根面等に光線の反射を抑える、建築物の壁面等に設ける照明設備について、刺激的・派手な色合いのものや広範囲に発光するものを制限する新しい基準を設定します
また、区域内ですでに不適合となっている看板や夜間景観を向上するために補助制度(高山の景観にふさわしい看板補助金)を一定の機関を設けて拡充して直してもらうようにします
また、ガイドラインを作成して、皆さんに改めてお知らせする予定です
まちを訪れる人も、住む人も、そして次の世代の人たちにも、この町を「美しい」と思ってもらえるよう、皆さんと緒に、高山の未来の景色、姿を創っていきます
どうか皆さんのご理解とご協力をお願いいたします












